本質:LPの本質的なゴールとは?
LPの形態によってそれぞれ異なるので注意する。
1、メールアドレスを収集する(オプトイン)目的のLP
言わずもがな、メールアドレスを入力してもらうことがゴール。
オプトインの場合、登録を促す文言は大体2パターン。
「詳しく知りたい方はアドレスを入力してください」
「動画を見たい場合はアドレスを入力してください」
知りたい、見たい、確かめたい、がユーザーの根本的な欲求となるため、登録した後の未来(ベネフィット)を押し出していく。
ノウハウを詳しく解説してしまうと、登録率がめちゃめちゃ下がる傾向にあるので注意する。
2、説明会の参加、面談の予約をしてもらう目的のLP
「1」のケースと同じで、知りたい、見たい、確かめたいがユーザーの根本的な欲求。
1、どのようなことが学べるのか?
2、説明会に参加(面談の予約)したらどうなるのか?
3、参加(面談)した場合に、どのような特典がもらえるのか?そしてその特典にどのような価値があるのか
上記を考えて、明記する必要がある。
説明会や面談の具体的な内容やノウハウを書く必要はない。あくまでも「説明会の参加、面談の予約ボタン」をクリックしてもらうことが目的である。
ボタンをいかにクリックさせるか?に注力するべき。具体的なことや詳細は語らなくても成約は集まる。
3、モノを販売し、決済させることが目的のLP
上記1、2とは異なり、少しでもユーザーが疑問や不安を持っていると全く成約しないことを念頭におく。
・サービスや商品のスペック
・ベネフィット
・価格
・オファー(送料、返金保証など)
・誰が販売しているか?
・安心、安全、信頼のアピール
最低でも6つのパーツは必要となるため、LPは長くなる。
なんとなく、メルマガ登録する&説明会に申し込む 人たちとは、モチベーションが異なるという本質的なことを理解しておこう。
LPの役割とは?
すでに悩みを抱えていたり、解決策を手に入れたいと思っている人たちに向けて、商品やサービスを顧客目線で伝え、不安を払拭させるツールをLP(ランディングページ)と弊社は捉えている。
悩みもない、悩みがあったとしてもなんとかしたいと思っていない人たちにLPを見せても成約はしない。
商品を買う前に見込み客は、不安(どのようなモノなのか?本当に価値があるのか?など)を感じている。
その悩みを一つ一つ潰していくのがLPの役割である。
注意点)
LPを発注する人が、見込み客がどのような不安を抱えているのか?どのように表現すれば、不安を払拭できるのか?などを知らない場合、ぼんやりとしたLPができるので注意する。つまり、LPの出来はLPを発注してくるお客様のビジネススキルや言語化能力に依存することを忘れてはいけない。
LPの役割を認識して、文言を作り込んだ上で、様々なテクニックを実践すること。例えば、マイクロコピーを入れたら売り上げが上がる!というようなテクニックは、LPが機能する状態になって初めて大きな効果をもたらす。
競合分析して、出てきたフレーズをなんとなくパクったり、文章テクニックとか、LPのノウハウを語る前に本質を大切にしよう。
LPに誘導する広告宣伝とセットでLP制作しないと、絶対にうまくいかない
LPはすでに問題を抱えている人や検討段階に入っている人向けの販売促進ツールなので、LP単体で勝負するものではない。
広告母体、バナー(クッションページ)、LPがうまく噛み合わないと結果は出ない。
そもそもとして、どのようにしてLPに集客するのを考えないといけない。
LP制作に特化した会社がLP制作で結果を出せない理由
結果を出せない理由は、「広告運用」についての知識がないから。反応率が悪い原因をLPの構成や文章、デザインのなかで探そうとし、近視眼的に物事を見てしまうためなかなか改善できないケースが多い。
リスティング広告やSNS広告や記事風の広告(クッションページ)を活用するのであれば、広告のセッティングとLPをセットと考える必要がある。
あまりないケースだが、広告でリーチができない層や、広告設定でセグメントできない層に対して LPを作っても無意味。
LP制作と広告業者が異なる場合は、打ち合わせした方が良い。リスティング広告で穴場キーワードがあるのであれば穴場キーワードに合わせたLP制作した方が圧倒的に安く集客できるし、CVも高くなる。
LPの適切な長さとは??
LPの長さは顧客との関係性に依存する。例えば、VIP顧客がいて、どんなサービスでも必ず買ってくれるのであれば、LPは短くても構わない。最悪、適当にサービスの概要を2〜3行書いて決済リンクをつけるだけで申し込んでくる人も一定数いる。
そうではなくて、全く知らない人に対して、商品サービスを売るのであれば、どのようなサービスで、信頼性はこんなものがあって、私たちはこんな会社です!といったアピールをしなければならない。
ほとんどのLPは、自分たちに関心がない人や、認知し始めたひとたち向けなので、短いLPではなく、長い(全ての要素を取り入れた)LPになりがち。
短いLPの方が反応率が良い!と言っている人たちはいるが、それは身近にいる顧客に対してのLPを指している。(もしくは全くウェブマーケを理解していない。)
もし、LPを納品してすぐに結果を求められる場合は、既存顧客に対してのLPを作ってあげよう!ほぼ確実に結果が得られるのでクライアントとの関係性が構築しやすくなる。
商品サービスの価値を超えるコピーは誇大広告になるため注意が必要
コピーライティング の本質は「正しく価値」を伝えること。価値を伝えるための道具としてコピーを捉える。
価値を伝える手段は、テキストだけではなく、動画、音声、アニメ動画など複数ある。テキストだけでは差別化できない時代になるため、動画や音声もベンチマークしておくべきだが、動画や音声のコンテンツの構成はテキストと全く同じになる。
ネットで売れる商品は、何かの「不」を解決されるモノである
不快感、不満、不思議、不愉快、不規則、不利益、不可抗力、不潔、不治、不純、不十分、不誠実、不可解、不遇、不平等 など
これらを解決し、マイナス状態からゼロの状態にするモノがネットで売れやすい。
ニキビ改善、障害の克服(チック症、強迫性障害、パニック障害)、病気の完治(うつ病、逆流性食道炎、不眠症改善、不妊治療)、恋愛系商材、探偵、英会話、偏差値をあげる、不登校児を学校へ行かせる、美容整形、借金をなくす、ワンクリックで稼ぐ、パチンコ必勝法
などなど。
裕福な人向けで満たされている状態の人には売れない。
「不」を解決させる商品をネットで買う人は頭が良くない
ネットでものを買う人は以下の特徴がある。
正直、頭がよくない。比較をしないし、検討もしない。有りがちなエピソードを信じ込んでしまう。急かされると決断してしまう。人に流されやすい。
ネットで買うよりも、「どこかの店舗ならもっと良いモノを安く買えるケースを考えもしない人たちが買う」ことを念頭に入れて欲しい。
厳しい言い方かもしれなかったが、ほとんどのビジネスがそうである。
クレジットカードのリボ払い、ストロングゼロ、宝くじ、ギャンブル(パチンコ、競馬)、消費者金融、宗教、MLM、健康食品、自己啓発系商材、月10%を謳う投資案件、宝石、格安シムではない携帯電話、サプリメント、など。
世の中を見渡せば、ほとんどが情弱向け。 情弱を相手にしているんだと思うだけで、不思議なことにLPの成約率は高くなる。
いらないものを買わせられない。そして欲求は無限に果てしない
必要のないものを売ろうとしてはいけない。いらないものはいらないし、いらないものを文章の力で売ることは絶対にできない。
また、欲求は無限であることを知る。
モテたい、お金がほしい、人気者になりたい、愛情がほしい、人からよく見られたい、性欲を満たしたい、尊敬されたい、会社を大きくしたい、綺麗になりたいなどの欲求は果てしない。
例えば、月30万円ほしいと思っている人が30万円を手にすると、今度は月100万円を目指すようになる。月100万円を手にすると今度は月500万、月1000万円を手にしたいと思う。つまり欲求は最初は小さいものであるがどんどん大きくなっていくのだ。
少しでも欲求があれば、それはどんどん大きくなるし、今度は「量」ではなく「質」を求めていくようになる。
人はどんな欲望を持っていて、どんなことに興味があって、どんな夢を叶えたいのか?を考えてみよう
欲求がないものを膨らませることはできないが、少しでも欲求があるものはいくらでも膨らんでいく。
見込み客はコピーを、一言一句見てくれるわけではない
コピーの上から下まで注意深く見てくれるわけではない。気になるところしか見てくれない。
そこで、気になるフックとなるようなサブヘッド(見出し)を付けなくてはいけない。
不を解決できるかもしれない可能性を演出するのがLPである
実際に「不」を解決できるか?どうかは、商品が果たす役割であり、LPの役割ではない。
なぜ、LPから商品を買うのか?というと、不を解決できるかもしれないという期待感があるからであり、その期待感を言語化したり、見える化することで初めてLPからものが買われるわけである。
「難易度が高い商材」は売れない。「魔法」を売る。
人は、「難しそう、できなさそう、大変そう、ツラそう」な商材は買わない。
例えば、ダイエットの商材を売ると仮定する。
キツそうなダイエット器具は売れない。それよりも、簡単で誰でもできて、速攻で痩せそうな商材の方が圧倒的に売れやすい。
・飲むだけ
・触るだけ
・食べるだけ
・体の一部を乗せるだけ
で痩せるかもしれない商材だとアピールしないとなかなか売れない。
何年もダイエットし続けている人に「1日30分ランニングして、1日の食事を1000kcal以下にして、野菜を食べるようにしましょう」と伝えても無意味なのだ。
ダイエットしたい人たちは、痩せたいと思っている。もっと正確に言えば「楽して痩せたい」のだ。
ツライ思いをしてまで痩せたいとは思っておらず、楽して痩せられるような「魔法」を求めている。
「簡単にお金が稼げる、楽して健康になれる、今すぐ綺麗になれる、絶対にうまくいく」ような魔法を人は求めていることを忘れてはならない。
中学生でも理解できる言葉使いを心がける
難しい表現や、慣用句、読みにくい漢字は使わないようにする。
ユーザーは記事を読んでいる最中に「わからない」「自分には難しい」と思うと、すぐに離脱してしまう。
中学生でも理解できるように心がける。専門家をターゲットにしているわけではなく、あくまでも一般的な人をターゲットにしているので、98%以上の人が理解できる言葉使いを心がける。
読み手と同じ言葉使いをする
ユーザーと同じ目線を持つことが大切。これは対面での営業でもそうだが、お客様がLPのことを販売ページと言ったら、営業マンはそれに合わせてLPのことを販売ページと言うべきだし、ウェブページとお客様が言ったら、ウェブページと営業マンは言うべき。
読み手がよく使う表現を使うように心がけよう
何回も書き直すことが前提。一回だけ書いて終わりではない。
コピーはなんでも書き換えていくもの。一回だけ書いて終わりでは決してない。
だから書き直しやすいようにLP制作するように気をつけること。
特に、ヘッドコピー、お客様の声、オファー、マイクロコピーは書き直すことが多い。
作ったら放置しない。LPは進化していくものである
LPの制作段階では、全ての要素を用意することができないことが多い。
・お客様の声がない(写真がない。文言がない)
・掲載できる取引実績がない
・ヘッドコピーはテストできていない
・ちょうど良い、価格を提示できていない
・要素を並べている順番が適切ではない
などなど。
LPは作ったら終わりではない。ウェブサイトもそうだが、何度も何度も校正を重ねていくものである。
だからLPを作って納品したら、クライアントに連絡し、調子はどうか?を聞いて欲しい。
変更を希望するケースがあれば追加受注となり、客単価が引き上がる。
また、広告費を100〜300万円くらいかければ、CVが出やすい媒体や検索キーワード、バナー画像などがわかってくる。
例えば、健康サプリメントを売る際に、「高齢者 コンビニ弁当」というキーワードでCVが取れることがわかったら、
LPのターゲット層を「高齢者でコンビニ弁当を食べている人」と再定義して、LPデザインや文言を変えると、より低いCPAで顧客獲得できる。
CVが出やすい媒体や検索キーワード、バナー画像を研究し、それに合わせた訴求をおこなっていこう。